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Nikon Z5ⅱ 実機 レビュー|コスパ最強のフルサイズ

Nikon Z5ⅱ 実機 レビュー|コスパ最強のフルサイズ

やってしまった

前回、#Nikon Z5ⅱ ファーストインプレッション @ニコンプラザ東京 という記事を投稿しました。

それから1か月後…

なんだかんだ、買ってしまいました。

以前の予告通り、購入意欲をそそられるような記事を書いていきたいと思いますのでお付き合いください。

外観と操作感

外観

外観は写真を見てもらえばわかるようにこんなかんじです。
Z9 以降のファインダー部分が丸くスマートな形状を踏襲しています。
初代のカクカクしたデザインはあまり好みではありません。
よりスッキリした印象でカッコいいです。

操作感

今回の撮影は友人に協力してもらっています。
前提条件として、彼はSONYユーザーであり、普段はNikon機を触りません。
私と同じ成人男性かつ、手が少し大きめです。

最近FX30を購入したようです。

私も彼も、グリップに関しては、少し物足りないかなという結論に至りました。
しばらく使っていれば、私は慣れてしまいましたが、手が大きい人は注意が必要です。
Z70-200 などの大柄なレンズを使うのであれば、L字ブラケットやバッテリーグリップを購入したほうが良さそうです。

もうひとつ気になるのは、売りのピクチャーコントロールボタンです。
こちらは、Z50ⅱから搭載されたピクチャーコントロールを切り替えることのできる独立した専用のボタンです。
これがかなり押しにくい!
三角環に干渉して、ボタンが押しづらいです。
回避策として、RECボタンをピクチャーコントロールボタンに割り当てています。

そのほかの操作系は、Z9 以降のZシリーズとほぼ同じボタン配置なので、配置に関しては不便は感じません。
再生,削除,拡大,縮小 ボタンの配置は窮屈に感じ、ボタンが押しづらいです。

ボディーのサイズの制約があるので仕方ないですが…
せめてもう少し高さがあっても、良かったかな~というのが正直な感想です。

撮影してみて

(↑今回撮影に協力してもらった友人)

最大のメリットは、軽快に持ち運べることです。
写真で見てもそのサイズ感分かりますでしょうか。
正直、Z9 + 24-120 の組み合わせても重量級。
2キロは余裕で超えます。

それに比べ、Z5ⅱ + 24-120 の組み合わせは1キロほどしかありません。
長時間首からぶら下げても、負担になりませんでした。

デメリットを挙げるとすれば、バリアングルであることでしょうか
こればっかりはひとによりとしか言いようがありませんが、私は使い勝手が悪く感じます。
完全なスチル機として運用する身からすると、とっさに手前に引き出して撮影ができないのが痛いです。
バリアングルは、"手前に引き出し展開+自分の方に向ける" という2段階の操作が必要になります。

このカメラの購入層から考えれば、バリアングルでも良いと思いますが、実際に使用すると不便に感じる結果となりました。

2025/07/01 -追記-
単純な使い勝手以外の問題もあります。
Smallrig製のL字ブラケットを付けて、液晶を展開しようとすると、干渉して展開できません。
これは、Z5ⅱに限った話ではなく、バリアングル液晶を搭載した機種は制約があるようです。
(↑よく見ずに買ってしまった)
幸い、縦位置で撮影しない場合は、U字のプレートを外して底面プレートだけ付けっぱなしにしておけば良いだけです。

Amazonよりヨドバシのほうが安いです。
SmallRig スモールリグ Nikon Z5II用L字型マウントプレート SR5256 - ヨドバシ.com

また、当然と言えば当然ですが、上位機種との棲み分けはきちんとされているように感じます。
スペックは同じであっても、実際に使ってみると差が分かります。
その一つがファインダーです。
ファインダーの明るさ自体はZ9やZ8と変わりませんが、見やすさという点では大きな差を感じました。
また高速に動く被写体をファインダーで覗いて追尾するシーンでは、シャッターを切った瞬間のラグが気になりました。
もっともそこまで扱うユーザーは、上位のZ6ⅲやそれ以上のものを視野に入れるべきです。

しかしながら、旅先やスナップで使う分には十分すぎるくらい綺麗です。

最後に、このカメラの押しのピクチャーコントロール
非常にいい雰囲気を出してくれるので好きです。

基本的に私は現像せず、撮って出しを好みます。(現像下手+面倒くさい)
撮影する段階で、どのような色味で仕上がりのイメージが付くので、使い勝手が良いです。

ピクチャーコントロールを実際に使った作例は、以下のスナップ作例をご覧ください。

スナップ作例

由比ガ浜をスナップしてきたのでご覧ください。
ピクチャーコントロールを実際に使用した作例です。

曇りのち晴れみたいな感じでした。

ディープトーンモノクローム

 [VI] ビビット

由比ガ浜と言えばやはり海でしょう。
同じ構図で素早く、ピクコンを切り替えて撮ってみました。

[FL] フラット

[CV01] ドリーム

[CV12] トイ

[CV02] モーニング

ディープトーンモノクローム

ディープトーンモノクローム

[CV12] トイ

[CV12] トイ

[CV12] トイ

[CV12] トイ

[NL] ニュートラル

 

不満点・改善点

冒頭で書いたように、操作感に少々の不満はあるものの、非常に完成度の高い1台に仕上がっています。
正直それほど言うことはありません。

総評

他社が同じようなミドルレンジのカメラを30万円台で販売する中、Nikonは実売価格23万という破格の値段で出してきました。
多くの顧客が手に取りやすい価格で出てきてくれたこその、本気の1台です。
まずは、カメラ屋さんで実機を触って欲しいです。

当然、予算・撮るモノ次第ではありますが、自身を持って他人に勧められます。

まさにコスパ最強のフルサイズ機に位置すると思います。

ご覧いただきありがとうございました。

#z5mk2 #nikon